結婚式のエンドロール

結婚式のエンドロールとは、披露宴に出席していただいたゲストの名前をエンドロールにして流す披露宴の最後を締めくくる映像です。ゲストの名前だけでなく、写真や、コメントと共に流す事が定番となっております。事前にエンドロール映像を用意する方法もありますが、最近主流となっているのが、結婚式・披露宴本番の写真を撮って、すぐに編集し、披露宴の最後に当日の様子を流す「撮って出しエンドロール」(別名、リアルタイムエンドロール、ダイジェストエンドロールなど)を利用する新郎新婦が増えています。撮って出しエンドロールは、事前に用意する映像よりも高価な場合が多いですが、やはり当日の準備シーンから、参加していただいたゲストみんなが登場する映像は、サプライズ、おもてなしとして人気です。エンドロールは、プロフィールビデオ、オープニングビデオと共に、結婚式のラストに欠かせない映像演出として定番化してきています。また、新郎新婦、両家が退場後、両家で写真を撮ったり、両家がゲストをお出迎えする準備時間としても利用されます。

構成について

構成はほぼ決まったパターンがあり、「タイトル→ゲストの名前のエンドロールと共に写真演出→新郎新婦からの締めのメッセージ→新郎新婦名」といった構成になります。

エンドロールの名前リストについて

エンドロールの名前リストの書き方について

エンドロールのテキストの部分では、様々な書き方があります。

  • ゲストの名前だけを流す場合
  • ゲスト一人一人の名前の下に、そのゲストに向けた簡単なコメントをつけてながす場合
  • テーブル毎や、グループ毎にコメントを書く場合
エンドロール上映の様子

名前リストの順番について

名前リストの順番は、高砂に近いゲストから遠いゲストが基本となります。新郎新婦で分けて表示する場合が一番多く見られますが、例として以下のパターンが挙げられます。

  • 新郎主賓新郎職場関係・友人新郎親族新郎家族新郎両親新婦主賓新婦職場関係・友人新婦親族新婦家族新婦両親
  • 新郎主賓新郎職場関係・友人新郎親族新郎家族新婦主賓新婦職場関係・友人新婦親族新婦家族新郎両親新婦両親
  • 新郎主賓新婦主賓新郎職場関係・友人新婦職場関係・友人新郎親族新郎家族新婦親族新婦家族新郎両親新婦両親

その他、「Special Thanks」としてお世話になったプランナー名、司会者名などを入れる場合もあります。

名前リストの敬称について

ゲストには基本的に「様」をつけますが、ゲストを招いた側とされる両家の両親、兄弟は敬称を省く事が多いようです。ただし、既婚の別世帯の兄弟には敬称をつけるのが一般的なようです。また、小学生以下くらいの小さな男の子には「くん」、女の子には「ちゃん」をつけて作成する事が多いです。

ブーケを持つ新婦

エンドロールの写真の選び方

エンドロールに使用する写真は、特に決まりや定番がありません。写真選びの例は以下のようになります。

  • 撮って出しエンドールの場合は当日の写真
  • ゲストの写真
  • 二人の写真(日常・旅行など)
  • 前撮り写真
  • 結婚の準備写真(衣装選び、ペーパーアイテム作りの様子など)
  • プロフィールビデオを流さなかった場合などは、新郎新婦の生い立ち写真
  • 景色の写真

またゲストの写真を流す場合は、エンドロールの名前が流れるタイミングで、名前と写真の人物をリンクさせて作成する事もあります。

制作について

制作方法

基本的には新郎新婦が準備した写真、ゲストの名前リストを、映像制作ソフトでつなげて作成します。もしくはテンプレートに当て込んで制作します。写真やコメントを用意し、映像制作業者に頼む新郎新婦の他、パソコンや映像制作ソフトの普及により自作する新郎新婦も増加しています。

業者での作成

業者は、式場提携業者と、ネット上で映像制作を請け負う業者があります。ネット上の業者の価格帯は1万から5万ほどと比較的安価なのに対し、式場の提携業者は5万円から20万ほどとかなり高価になります。しかし、近年流行している「撮って出しエンドロール」は、結婚式本番の準備段階などからの写真が必要な事から、式場の提携業者に頼む事が多く、価格も10万から20万となりますが人気があります。ネット上にも「撮って出しエンドロール」の専門店などがあり、式場の提携業者よりは安い場合が多いですが、持ち込み不可や、持ち込み料金のかかる式場もあります。

エンドロールの自作について

パソコンや映像制作ソフトの普及や、パソコンに強い世代が結婚式を迎えるようになった現在、多くの新郎新婦がエンドロールの自作に挑戦しています。多くの新郎新婦は節約の為もあり、標準でパソコンに入っているソフトやフリーのソフトを使用しているようです。Windowsですと(Live)ムービーメーカー、AviUtl、macですとiMovieなどがよく使用されています。

また、結婚式のエンドロールに特化した映像制作ソフトを購入する場合もあります。価格帯は5千円~1万円ほどのソフトが多いようです。

ソフトを購入せずに、ネット上で映像素材を探し、使用する制作方法もあります。

チャペルの参列者席に飾られた花

制作にかかる時間

撮って出しエンドロールの場合は、1週間ほど前にリストを渡しますが、映像自体はもちろんその日の内に出来上がります。撮って出しにせずに、事前に業者に頼む場合は、注文から納品まで1ヶ月ほどが主流のようです。ただし、業者によっては早さを売りにし、1週間以内で制作できる業者もありますし、別途料金で特急制作対応を請け負う業者もあります。自作する場合は、初めてのソフトに戸惑いなかなか進まなかったり、他の準備や、仕事の関係で、準備から完成まで思っていたよりも多くの時間を費やしてしまうようです。また、出席者がギリギリまで決まらないという苦労もあり、最後まで修正に手がかかるのがエンドロールです。

使用する写真枚数

特に決まりはなく、映像の長さや写真の配置方法によっても使用枚数は変わります。おおよそのめやすとしては30枚から50枚ほどとなります。

上映時間

上映時間は、5分から7分くらいの映像が多いです。基本的には、音楽一曲分に合わせて作成しますので、事前に音楽を決めておき、その音楽の上映時間に合わせて作成する場合が多いです。ただし、ゲストが非常に多い場合や、コメントを多くつけたいなどの理由から10分ほどの映像になってしまう場合もあります。

上映のタイミング

上映のタイミングは、花束贈呈後、新郎新婦と両親が退場した後の披露宴のラストに上映されます。新郎新婦と、両親は、その間に写真撮影を行ったり、ゲストお出迎えの準備を行います。

上映方法について

披露宴会場ではプロジェクターを使用して、巨大なスクリーンに映す方法が主流です。その他、披露宴の会場によっては大型の液晶画面を多方面へいくつか配置している会場もあります。

披露宴会場

映像のアスペクト比(縦横比)について

映像のアスペクト比(縦横比)は披露宴会場のスクリーンのサイズに合わせて作成する必要があります。新しい披露宴会場は液晶テレビなどの普及により、16:9のスクリーンサイズが多くなってきておりますが、まだまだ4:3のスクリーンサイズの会場が多いのが現状です。ただし、アスペクト比とスクリーンサイズは違っても、上映時のプロジェクターの設定などで上映は可能な場合が多いです。

作成した映像を録画するメディアについて

パソコンよりプロジェクターにつないでデータを直接上映する場合もありますが、基本的にはDVD、もしくはBlu-rayなどのメディアに録画して式場のスタッフへ納品します。DVDに比べ、Blu-rayの方が非常にくっきりとしていて画質がきれいなので、Blu-rayで上映したい新郎新婦も多いですが、現在の披露宴会場ではBlu-rayの上映に対応していない会場も多く、DVDで納品する事の方が多いようです。(Blu-ray画質1920ピクセル×1080ピクセル、DVD画質854ピクセル × 480ピクセル)

また、映像制作会社でも、オプション料金にてBlu-rayへの録画対応可能の業者が年々増えておりますが、需要はまだまだDVD録画希望の新郎新婦が多いです。

ワンの紙ジャケットに入ったDVD

映像のバックミュージックについて

エンドロールのバックミュージックは、比較的明るく、勢いのある音楽や、ファンファーレ、効果音がよく使用されます。上映時間も比較的短いため1曲をまるまる使用するよりは、映像のイメージに合わせて、音楽も切ったり、効果音を挿入したり、映像の終わりとともにフェードアウトさせていく方法がよくとられます。また上映後すぐに入場となりますので、入場曲との兼ね合いも大切です。

エンドロールに使用する音楽について著作権

バックミュージックに使用する音楽選びは非常に難しく、どのような音楽を使用してもいいわけではありません。著作権フリーの音楽以外は、著作権、著作隣接権があり、自身で購入した音楽であっても、勝手に映像に挿入し、披露宴会場で流すことは違法行為となってしまいます。式場が包括契約で「演奏権」を支払っている場合は、無音で映像を作成し、式場にて映像と音楽を合わせて再生してもらう方法があります。

また、isum(アイサム)という、結婚式で使用する音楽の著作権、著作隣接権の処理手続きをオンラインで行える窓口、一般社団法人音楽特定利用促進機構が2014年4月より運用を開始しており、これまで非常に複雑であった手続きがワンストップで、個人でも多少簡単に行えるようになりました。isumに支払う価格は、著作権、著作隣接権、手数料を含め、10分以内のエンドロールの場合は、だいたい1万円以内で収まるかと思います。ただし、2014年12月現在、isumを通して使用できる楽曲は600曲台と、まだまだ使用したい音楽が簡単にどれでも使用できるわけではないのが現状です。(引用 一般社団法人音楽特定利用促進機構(英文名称:Initiative for Special Uses of Music、略称:ISUM=アイサム)http://isum.or.jp

そういった背景の中で、どのような音楽でも使用できるという事を売りにしいている映像制作業者が後を絶たず、制作依頼をする新郎新婦も知らないうちに違法行為を行ってしまうことがあるため、映像制作業者選びの際は音楽に十分に注意する必要があります。